幸せになる為には、自覚的に生きている人をより多く知るという事が重要になってきます。

このシリーズでは、そのような自覚的に生きている人たちをご紹介します。


「なぜいま不動産を買ってはいけない」のか?

この疑問に対する答えが私の中で、かなりストンと入ったのでご紹介します。

まず、この先10年の間に不動産の価格が暴落する事は確実です。
なぜかというと、これから団塊の世代が80才や90才になり、亡くなっていく事が分かっています。

すると、亡くなった人の家の相続が起こりますよね。

ところが団塊の世代の子供の数は1~2人が多いのです。
確かに、子供が3人以上の世帯って少ないですよね。

すると団塊ジュニアは1/2の確率で不動産を相続する事になります。

さらに団塊ジュニアが結婚する事で、夫と妻の両方が不動産を相続するケースも起こる訳ですよね。

そうなると、一軒は売りに出される事が考えられます。
特に通勤に不便な家などは、売るしかない状態になるのではないでしょうか。

ところが、こうして売りに出される不動産に対して、家を買おうという需要が増える見込みはありませんよね。
需要と供給のバランスが大きく変化する訳です。

そういう中で、特に通勤に不便な家というのは益々 不利になってしまうでしょう。

こうして一部の通勤に便利な家は別として、立地の良くない不動産は買い手がつかず、ほとんど投げ売り状態になってしまうのが目に見えているのです。

少子化の流れを止めるのは不可能だし、団塊の世代が亡くなるのも予測可能な未来ですよね。

この話、私は妙に腑に落ちたんですが、いかがなものでしょうか?

この記事では、この知見を得る事が出来た情報源を公開します。

ストンと腑に落ちる話

今回ご紹介するのは経済評論家の上念司(じょうねん・つかさ)さんです。

軽快な口調で、政治や経済についての問題を鋭く指摘するのが得意な人です。

最近では、難しい話題を簡単な言葉で分かりやすく説明できる人というのは、けっこう増えてきましたよね。

ところが上念さんの場合、易しく説明するというよりは「腑に落ちる」というのが特徴です。

どういうわけか政治や経済の話というのは分かりにくく、最後まで疑問が抜けなかったり、なかなか理解できなかったりして、結局いつも煙に巻かれたような感じで終わってしまいます。

そういう中で上念さんの解説が理解したり納得できるのは、ちゃんと理屈が通っているからであって、子供に話すように言葉のレベルを下げているからではありません。

ただ、話の掴みやメタファーの使い方が巧みなので、エンタメ性はかなり意識していると思います。

信頼できる人を見つける方法

「経済評論家」である上念さんの経済に関する知識は“学位”などでは無く、いち経営者の立場での素朴な疑問からスタートしています。

というか、ほどんど独学なんだそうです。

「なぜ日本の景気はこんなに悪いのか?」という事に疑問を持ち、疑問ドリブンで勉強を始めたのがキッカケでした。

教科書を読んでイチから学ぶのではなく、日本の景気が悪い理由が知りたい!という「純粋な疑問」から入ったわけですね。

方法としては、いろいろな著作を読む事から始まって、自分が納得が行く解答を提示している著者を見つけたら、その人の著作を徹底的に掘るというやり方です。

参考文献を片っ端から読み漁り、その参考文献の中からベストな一冊を選んで、それをまとめながら理解を深めたそうです。

そうして読むものが無くなるくらい読んでしまうと、今度はその著者が主催するセミナーを見つけ、参加しました。

そこで出会った講師陣が、その後上念さんのブレーン的な存在になって行ったようです。

そして その講師の一人を通じて浜田宏一さんに出会い、直接「マクロ経済学の基礎」を伝授してもらって経済学の基礎固めをした、というのが経済評論家になるまでの経緯です。

信頼できる人を見つけたら?

先程「ブレーン的」という言い方をしたのは、別にその講師の人たちと顧問契約を結んでいたり、相談役とかいう間柄では無さそうだからです。

それどころか、その人たちの著作を読んでいるに過ぎないらしいのです。
これは、ご自身が何かの動画で言っていたのを聞いた事があります。

本に書いてある内容でも、読解力が高ければ十分情報源になり得るという事がわかりますね。

そして本当に読解力が高ければ、自ずとプレゼンの内容も優れたものになるのだと思います。
本当に理解できていない事は、説明だって上手くいかないのが当たり前ですよね。

そして、上念さんが見つけた信頼できる人というのは5人くらいだと言っていたと思います。
その5人の著作を追うというのが、上念さんの主な情報源なわけです。

最初に先生を見つける時は相当 周到に吟味をするけど、いったん信頼できる人を見つけたら、アンテナを張り巡らせ続ける必要はないという事ですね。

そして、そういう基礎研究は ある意味信頼できる人にお任せする事で、上念さんは自分のプレゼンテーション能力を発揮して、自分の著作を出したり、メディアで解説したり、議論を展開する事に専念できる訳です。

表現力を培った土壌

上念さんの話は、私にとってストンと理解できて納得が行く事が多かったです。

そういえば池上彰さんが「素人でも分かるニュース解説の第一人者」的な今日の地位を獲得できたのは、子供ニュースという番組を長年勤めた経験が基盤になっているというのは有名な話ですね。

私も池上さんに見習いたかったので、その辺の経緯を調べた事があります。

同じように、上念さんの表現力や論理力がどうやって育まれたのか?というのが気になりました。

どうやら上念さんの論理力やプレゼン力は、中央大学の法学部で育まれたようです。

ハーバード熱血授業のマイケル・サンデル教授のような哲学的な概念からプロファイリングの”走り”のようなノウハウまで、幅広くて濃い授業を受ける事が出来たそうです。

上念さんの「リーガルマインド」は、ここで育まれたのですね。

そして大学弁論部の中でも名高い「辞達学会」という所に入って、論理的な思考やコミュニケーション能力に磨きをかけたという経験が、今日の実力の基礎になっているようです。

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