なんだか職場の空気が悪い、でもハッキリした理由は分からない・・・。
そういう職場って、よくあると思います。
みんな仕事のストレスを抱えながら一箇所に常駐しているわけなので、互いにイライラする事があるのも無理ありません。
でも一度気になり出したら、どうにも止まらない事というのもあるものです。
こんな時、あまりイライラしないコツをご紹介したいと思います。
ストレッシーな職場
そもそも職場というのは、大勢の人が狭い場所にかたまって作業しているわけで、他人のほんの些細な行動が、自分の常識のモノサシから見るとハミ出していて、違和感を感じる部分が必ず出て来ます。
まあ大抵は、お互いにガマンしながら、衝突しないように気を使って過ごしているはずです。
ただ、他人のちょっとした行動が習慣化していて、それが一度気になり出し始めると、けっこう厄介です。
例えば、『商品を梱包して出荷する作業』の職場での話です。
あらかじめ配達時間が決まっているため、けっこう慌ただしい環境です。
注文の件数が多かったり、人員が不足している時などは、工場のライン作業のように煽られまくります。
おまけにスペースが狭いので、慌ててぶつかりそうになったりして、作業員同士がかなりイライラしている状況です。
迷惑行為のような気がする
こういうストレッシーな職場では、神経がピリピリしているせいか、他人の行動がまるで自分を攻撃して来るかのように感じる事があります。
例えば、ある人のクセは、重たい備品を乱暴に扱うので、けたたましい物音を立てます。気が小さい人などは、ビックリしてしまうし、近くにいると耳がおかしくなりそうです。
別の例では、その作業場は元々フリースペースのはずなのですが、勝手に自分のパーソナル・スペースを作って、他の人がその場所を使うと文句を言う人がいます。
また、そういう迷惑行動を取る人ほど長く勤めていたりするので、内心「それはちょっと・・・」と思っても、指摘しづらい雰囲気があります。
何でもズバズバ言える人なら良いのですが、こういう気になるけど言えない事が積み重なって来ると、だんだん気分が沈んで来るものですよね。
そして皆がお互いにちょっとずつ、こういう不満を抱えてテンションが下がって行く事で、特別悪い事をする人がいるわけでもないのに、知らないうちに何となく『職場の空気が重い』という状態になるのです。
ちょっとした不満は言いづらい
職場で他人の言動が気になってしょうがない時は、ちゃんと『指摘してあげる』のも一つの方法です。
ただ、ジョークを交えながら明るく言えるような人なら良いのですが、それほどコミュニケーションが得意ではない人にとっては難しいですよね。
上手く言おうとするだけでストレスに感じたり、下手すると人間関係をこじらせてしまいそうです。
言えない人というのは、そういうのが面倒くさくて言えないのだと思います。
ささやかな自由に逃亡する人々
コミュニケーション能力に自信がない人におオススメなのは、迷惑行為をする人の心理を考えてみる事です。
例えば先ほどの職場の例で、わざわざ騒音を立てている人の心理はどうでしょうか?
もしかすると、それでストレスを解消している可能性があります。本当は何か不満を喚き散らしたい所を「物に当たる」事で、乗り切ろうとしているのかもしれません。
また、パーソナル・スペースを作りたがる人の心理はどうでしょうか?
もしかすると、他の人が作業場を乱雑に使う事がガマン出来ない性格の人なのかもしれません。一つでもキチンとした場所を確保して、散らかす人に対してキレるのを防止しているのかもしれません。単に決まった場所でないと落ち着かない人という事かもしれませんが・・・。
一見すると迷惑に思える人も、実は最悪の事態にならないように精一杯ストレスをためないように努力しているかもしれないのです。
その職場で禁止されない程度の範囲内で、何とかささやかな自由を確保しようと もがいているかもしれないのです。
結局のところ、そんな風にストレスを解消したところで、状況は何も変わらないのですが・・・
皮肉なもので、いずれ職場の環境が変わったりして、それも出来なくなるからです。
誰もあなたを攻撃しているわけではない
職場で他人の迷惑が自分に向けられているような気がしても、それはほぼ気のせいです。
それは、少しでも職場に拘束されている不満やストレスを発散して、何とか生き永らえようとしているギリギリの行為なのです。
そう思えば、大目に見てあげられるのではないでしょうか?
自分も仕事が嫌だと思っているうちは、小さな事が気になったりするものです。
これでは同じ穴のムジナになってしまいます。
それより自分だけはそこを一歩出て、より良く仕事をするという事にフォーカスした方が良いですよね。
そこに気付いた人が増えれば、職場は自然に空気が良くなると思います。