自分が将来どんな風になりたいのか? いま何の仕事がしたいのか? 実現したい事があるけどアプローチの方法がわからない、など等・・・。
どうすれば良いか分からなかったり、そもそもゴールが設定できない事ってあると思います。
そして、分からないのは頭が良くないからとか、能力が低いせいにしてしまう人も多いのではないでしょうか?
私もかつて、自分がダメだから何も出来ないのだと決めつけていました。
でも、実際に願望を実現している人を身近に見ることができたお陰で、最近は考えが変わってきました。
今回は「何かがしたい!」と思っても、最初の一歩が踏み出せない人に、そうなってしまう理由と打開策をシェアしたいと思います。
分かれば行動できるんだけど・・・
行動出来ない人の言い訳として一番多いのは「分からないから出来ない」です。
だから、行動するために勉強したりするのですが、その勉強も長くは続かなかったりします。
でも、それはそのはずで、そもそも行動するために勉強するというのは、相当効率が悪い事なのです。
下手をすれば、いつまで経っても行動する事は出来ません。
「分かる」から「出来る」ようになるという考え方が、目的の実現の妨げになっているのです。
この考え方では順番が逆で、本当は「分かる」よりも前に「出来る」ようにならなければ いけないんです。
この話は、抽象論ではあまりピンと来ないかもしれないので、受験勉強の例でお話したいと思います。
受験勉強に成功する人のメンタリティ
受験で合格点を取れる人というのは、暗記の達人などは別として、問題集を解くという事を重点的にやっています。
それも暗記してから解くのではなく、先に問題集をやってしまうのです。
そんな風にやれば、当然 間違いばかりになりますよね。
でも、そうやって大量に間違える事で、理解したり暗記する事が出来るのです。
これは言うほど易しい事ではなく、自らダメ出しをもらいに行くような行為で、ダメ出しばっかりという状態はしんどいものです。つまり『受験で合格点が取れた人』とは、言い換えれば『受験日までに、たくさん間違えた人』とも言えるのです。
勉強が出来ない人ほど教科書を読んだり、ラインを引いたり、ノートをまとめたりします。このやり方が楽だからです。
ところが、この方法では効率が悪いので、やり遂げられる確率はグンと下がってしまいます。
そして、この楽な方法を選ぶ人というのは、自分で自分にバッテンを付けるのを嫌がる傾向があります。
これは社会に出た後も同じです。
「仕事が分かるようになれば始められるんだけど」というメンタリティでは、いつまで経っても分からないという事になってしまうのです。
やりたい事が出来るようになる秘訣
でも、なぜ理解する為にいちいち間違わなければならないのでしょうか?
それは、嫌な事ほど記憶に残りやすいという脳の性質と関係があります。
人間は、危険を回避する本能として、マイナスな感情の方がより強く印象に刻まれるようになっています。
そして「分かる」というのは、緩やかに起こる現象です。
脳の構造上、突然分かったりする事は有り得ません。
分かるという状態は、経験が少しづつ積み上がってはじめて確立するものなのです。
だから、その経験を積む為に、まずは実行してみなければなりません。
もちろん最初は、出来たり出来なかったりと、ある一定の確率でしか出来ません。
でもそれを繰り返すうち、失敗する時と成功する時の違いが分かってきます。
そして、いよいよ「分かった」という状態になれば、今度は失敗せずに出来るようになるのです。
本当に分かったら、応用も効くようになります。
だから、やりたい事が出来るようになる秘訣は「まずやってみる」事です。
「お勉強」が先ではありません。
それには、失敗を恐れない勇気が必要なのです。