自分の適職を見つけたいと願う人が最も陥りがちな誤りは「占い師に聞く」もしくは「有識者に意見を求める」「コーチングを求める」などではないかと思います。

これらに共通しているのは、他人に答を求めるということです。

そして、いずれも かなりお金がかかるはずです。

有益なら有益なほど、さらに時間とお金がかかるようになります。

この記事では、なぜそういう事になるのかを説明したいと思います。

適職・天職を見つけるには幅広い知識が必要?

適職・天職を見つけたいのに見つからないのは、自分が社会の事をよく知らないからだと思っていませんか?

どこかに自分の天職が存在するのだろうけど「その職種や業種を知らない」とか「その職業への就き方が分からない」という感じに・・・。

ところが、案外わかっていないのは「自分自身」の事だったりします。

ふだん「自分の事なら自分が1番分かっている」と思っていても、思いの外 自分の事は分かっていないものなのです。

では、自分で自分の事を本当に理解するにはどうすれば良いのでしょうか?

それにはまず自分の事を客観的に、そして正確に見る事が必要です。

方法としては、やはり科学的に分析しなければならないと思います。

人生の問題も科学と同じ

適職・天職を見つけるのに「科学的な分析」が必要なんて言うと、理科とか数学じゃあるまいし、飛躍じゃないかと思われてしまいそうですね。

ところが「考える」という事は、テーマが科学でも人生についてでも、どんな問題であろうと、そのアプローチ法は同じなのです。

では、そもそも「考える」というのは どういう事だと思いますか?

よく「論理的思考をせよ」とか「疑問を持て」と言われますが、本当の思考をする為には、それ以前にもっと重要なものが必要です。

それは「データ」です。

科学とは「記録」がすべてであり、すべては「記録」から始まります。
データがなければ、考える事も出来ません。

科学は「記録」から始まる

ここで一つ、天文学にまつわるエピソードをご紹介したいと思います。

惑星の運動法則「ケプラーの法則」を発見したのは天文学者のケプラーですが、この発見はケプラーの師匠であるティコ・ブラーエの観測結果が元になっています。

ティコ・ブラーエという人は一般的な知名度こそありませんが、望遠鏡のない時代に最高の精度で天体観測を行った人です。

その記録は膨大で、16年もの歳月をかけて残されました。

そしてこのティコが亡くなった後、この天体観測の記録が弟子であったケプラーへと引き継がれたのです。

計算を得意としていたケプラーは、このティコの残した膨大なデータを計算する事で「ケプラーの法則」を発見する事が出来ました。

だから「ケプラーの法則」は、ティコとケプラー二人の研究者の生涯をかけて生み出されたものなのです。

科学の世界では、仮説をたてる前にそもそもデータが大事です。

分析したり構成したりするのは、その後の話なのです。

今でこそ、自説を証明する為に恣意的にデータを集めるような傾向になってきてはいますが、最近の科学論文はまるでアフィリエイターの書く商品紹介ブログの記事みたいで、科学的とは言えないような物もある気がします。

適職・天職を見つける方法

科学とは、本来データを取るのが先であるという話をしましたが、これは自分の人生についても言える事です。

人は、文字が書けるようになったら日記をつけるべきなのです。

そして、この日記というデータが多ければ多いほど、自分が進むべき道がはっきりと見えてきます。

それなのに適職・天職を見つけたい人に限って、外部に答を求める傾向にあると思います。

適職・天職を見つけるのに必要なのは、自分の「内部」の記録なのです。

そして、これは年齢によって遅いということはありません。

林修さんじゃないですが、始めるなら「今」なのでしょう。

まとめ

コーチングや有識者、占い師に頼るとき、その人が本物であればある程、あなたのデータを必要とするはずです。
(一瞬で答えを出す人というのは問題外ですね)

つまり彼らは、あなたと3~4年付き合って情報を引き出して、あなたの代わりに日記を書くことで、あなたの進路を見定めているのです。

だからお金と時間がかかるということになる訳です。

自分で日記を書けば、時間がかかるのは彼らと同じですが、お金がかかる事はありませんよね。

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