履歴書には必ず”志望動機”という欄がありますよね。
そのとき、固まってしまう人もいると思います。
『そんなのラクな仕事をがしたいからに決まってんじゃん!でも本音が書けるわけないし・・・』
と心の声が叫びます。
この記事では『こんな時こそ天職を見つけるチャンスなんだ』ということをお伝えしたいと思います。
天職って「自分が生まれてきた理由」みたいなものを見つける事だと思っている人がいると思います。
お金は稼げなくても良いから楽しみたいという人や、とにかく社会貢献がしたいという人もいますよね。
逆に、天職とは いきなりお金を稼げるような仕事を見つける事だとか、天職を見つけたらお金が稼げるようになると思っている人もいます。
全部が間違ってるとは限りませんが、実はこれらは天職の「一側面」を見ているに過ぎないと思います。
これらは密接に関わっていて、バランスが大切です。
今回は天職とはどういうものなのか?人がどんな風に生き甲斐を見出して行くのかについて書きますね。
天職とは何だ!?
天職って、才能だとか、ライフワークと捉える人もあれば、趣味やボランティア活動まで含める人もいて、解釈が色々ありますよね。
でも「天職」の解釈に これほどバラつきがあるのは理由があると思います。
天職って「天から授かるのを待つ」的なイメージがあるような気がしませんか?
ところが天職というのは、生まれつき持っているわけでは無く、天から授かるものでも無い、自分で育てて行かなければならないものなんです。
天職が成り立つにはプロセスがあって、いきなり見つかったりするものではありません。
天職の解釈が色々とあるのは、人がそれぞれイメージする「プロセスの段階」が違っているだけだと思います。
私の考える「天職が育つ過程」はこうです。
興味 → 趣味 → ボランティア活動 → ライフワーク
こんな順番で徐々に出来上がって行くのです。
天職の芽の見つけ方
本当に天職を見つける事が出来たら、やっぱり幸せだと思います。
でも、実際に天職が見つかる人って少ないものですよね。
どうして天職を見つける事がこれほど難しいのかというと、それは「既存の職業」の中から選ぼうとするからです。
既存の仕事というのは、人の役に立つために考え出されたいわば「既成品」のようなものです。
既存の仕事というのは他人が考え出したものなので、なかなか自分にマッチしないのが普通だと思います。
だから本当は、全ての人が自分用にオーダーメイドされた「ライフワーク」を生み出す事が、幸せに生きる為には必要なのではないでしょうか。
経営の神様といわれる松下幸之助氏も「人の数だけ職業が存在する」というような事を言われたそうです。
ただ、新しい仕事を自分で生み出すのは大変な事だと思います。
それは大概「人の役に立たない事」と思われるような事だからです。
「お金を稼ぐ事が出来ない」という事が理由になる場合もあります。
でも、あなただけの「どうも何か引っかかる事」とか「気になってしょうがない事」ってありませんか?
後にライフワークとして開花する事も、最初のキッカケはそんな程度の事だったりするのです。
だから そんな小さな芽を、毎日5分でも必ずアクセスしたり、5分検索して10分アウトプットするなど、まずは「継続する」事を目標に、じっくり温めていく事が大切なのです。
まずは自分を楽しませる
じつは将来自分の天職になるかもしれない「小さな芽」というのは、継続して育てていかなければ死んでしまいます。
こんな不確かなものをコツコツ育てていくのは、かなり根気のいる作業だと思います。
親しい人から否定される事で断念してしまう人もいるかもしれません。
でもこの先、自分の人生は自分で主導権を握らなければ渡っていけない世の中になるのではないでしょうか。
日本の社会は成熟を極め、欧米を模倣していれば済む時代は終わっています。
そこで天職の育て方ですが、まず「天職の芽」は主に趣味とか好きな事から生まれます。
ところが、趣味とか好きな事には「レベル」があるのです。
本来「今コレにハマってる」などという、ちょっとカジった程度のものは趣味とは言えません。
人間というのは飽きっぽいので、ちょっとハマったとしても2,3ヶ月で飽きてしまったり、たまに思い出した時にやる程度が関の山だったりします。
「本当の趣味」というのは、1日の殆どの時間を費やして何年も過ごしたり、何度挫折しても、またやり始めてしまうようなものを言うのではないでしょうか。
じつは趣味の世界というのはとても厳しく、本当の「趣き」が分かるようになるには10年の歳月がかかると思った方が良いかもしれないのです。
人によって取り組む密度や熱が違うので、それほどかからない人も中にはいます。
でも現職の片手間にやる程度だと、やはり10年くらいかかってしまうと思っておいた方が良いです。
天職の育て方
趣味というのは10年くらいやって初めて本物の趣がわかるようになるので、まずは自分を楽しませるのも楽ではありません。
更にその面白さ・楽しさを人に伝えたり、人の為に活かしたり、何か人に対してアプローチする「ギブ状態」が、次の段階である「ボランティア活動」です。
この時点では まだ収入はありませんが、人の役に立つ事は出来るという段階です。
でも、人の役に立つ事でなければ「天職」とか「生き甲斐」には成り難いですよね。
このボランティア活動をしながら「スキル」を身につけるのです。
あくまでも趣味としてやっていて、仕事を別に持つ人ならば、現職でもスキルが身に付いて行きますよね。
こうしてボランティア活動だった趣味にスキルが加わる事で、最終的に「天職」は成立します。
自分だけの、カスタマイズされたライフワークが誕生するのです。