「やるべき事はわかっている・・・のに、やる気にならない」ときってあると思います。
巷には、いろいろな対処法が溢れています。
・まずは始めてみよ!
・姿勢を正しくしろ!
・軽い運動や散歩をしろ!
・睡眠を取れ!
・瞑想の習慣を!
・・・
数えあげればキリがありません。
問題を解決しようとする時、気が付くと堂々巡りしていたり、根性論に逃げてしまうのは良くある事だと思います。
この記事では『あなたがやる気がない原因は、案外、当たり前の事なのかもしれない』ということを指摘したいと思います。
本当にやるべき事がわかっていますか?
「やるべき事はわかっている・・・のに・・・」
この前提が間違っているとしたらどうでしょうか?
結論から言うと、やるべき事はわかっているはずなのに、やる気が出ないときというのは、自分が『解決モード』に入っているというサインなのです。
気分がブルーになったら、それは『解決モード』になっているサインです。
いろいろな案が浮かんで来ても、発見した!と思っても、なぜか気分が晴れないという時は、もう解決モードに入っている証拠です。
自分からその原因は気づきにくいのですが、そういう時は、とにかく気分がブルーになるのです。
直感的に納得が行かない解決策だと感じているのです。
そして、いったん気分がブルーになると、思考が停止してしまい、ますます分析作業の妨げになって、解決から遠のいてしまいます。
本当は、ちゃんと分析して原因を探すしかないと、頭のどこかではわかっているはずなのに、意識の上では解決策に焦点があたってしまっているのです。
問題を解決する手順
単純な問題なら、だいたい原因は一つしかないので、解決策も分かり易くなっています。
でも解決が困難な問題というのは、いくつかの要因が重なって出来ているものです。
こういう問題を解決するには、まず「分析」をする必要があります。
問題を分割して、要因を発見し、発見した事をある程度言語化して明確化します。
複数ある要因を明確化できたら、一つひとつ個別に解決していきます。
個別の要因を全て解き終わったら、問題全体が解決します。
これが複雑な問題を解決する時のプロセスです。
ところが問題解決が苦手な人というのは、この作業をすっ飛ばして、いきなり答を見つけに行こうとしてしまうのです。
解決モードになっているサインとは?
難しい問題を解決するには、問題を分割して一つづつ解決していかなければなりません。
「そんな事はわかっている。ちゃんと分析はしているつもりだ・・・」
と思う人もいるかもしれませんが、本当に分析は済んでいますか?
自分の思い込みだけで、分析しているつもりになっているだけなのではないですか?
中途半端な分析で、解決を急いでいませんか?
分析しているつもりになっているだけで、『解決モード』に陥っていないかどうかを、自分自身でチェックする方法を教えましょう。
もう、おわかりですね。
こんな時、じつは自分の「テンション」が目安になるのです。
そういう癖から抜け出して本当に問題を解決したい人に
問題をちゃんと分析せずに解決策を探しに行ってしまうと、つい安易な解決策に流れてしまい、その結論に気分がブルーになってしまいます。
逆に言えば、ちゃんと問題の分割に成功している時って、テンションが上がるんです。
原因が「わかる」事でテンションが上がり、テンションが上がると思考が活発になり、更に「わかる」ようになるので、いい循環に入ります。
問題の分析が出来ていたら、たとえ解決は出来なかったとしても、理由だけはハッキリとわかっています。
この場合、テンションが下がる事はありません。