パートって本当に疲れるもので、何だか割に合わないような気がしてしまいますよね。
短時間だろうと、家族に家事を分担してもらおうと、意識してセーブしているつもりでも、いつもパートから帰るとぐったりしてしまいます。
かといって、いくら「しんどい」、「やめたい」と思っても、なかなか思うようには行きませんよね。
こんな辛さから抜け出すために、スポーツの世界で行われている「ある習慣」から、少しでも楽になりそうなティップを見つけたのでシェアしたいと思います。
やっぱり疲れるのは歳のせい?
パートを始めた当初というのは、あまりの疲労に大概の人が「パートって割に合わない!」と思ったのではないでしょうか。
学生の頃にやったアルバイトのイメージと違い、自分が歳をとったせいか、もう若くないから扱いが厳しくなったのか、どちらにせよ時給何百円の割にずいぶん大変だなと驚く人は多いと思います。
ほとんど根性がある人しか続かないと思いますが、それでも人間の力というのは不思議なもので、だんだん疲れなくなってくる時期というのがあるんですよね。
いろんな職場のルールや仕事にも慣れてくるし、疲れない工夫が出来るようになったりします。
ところが、ちょっとホッとしたのも束の間、また大変になってくる時期が訪れるんですよね。
雇い主側はどんどん負荷を上げてくるし、逆に従業員の数はだんだん減ってくる、それでいてお給料が上がる事などは稀です。
これでは仕事を頑張るより「どれだけ体力をセーブできるか?」という面で勝負したくなりますよね。
最初は色々な工夫が役に立ち、少しは楽になった事もあると思いますが、それもある一定の時期を堺にピタリと止まってしまいます。
これって、やっぱり若くないせいなんでしょうか・・・?
スキルが上がってきた時こそ注意が必要な理由とは!
いくら効率良く体を使えるようになって体力をセーブできるようになっても、限界というものがありますよね。
ところが自分よりも年上で、長時間働いているのに元気な人がいるから不思議です。
特に若い頃運動をやっていた人などは、やはり強いですね。
となると、やっぱり基礎体力の違いなんでしょうか?
もちろん それもありますが、運動をしていた人というのは体力だけではなく、体の使い方を心得ているという事が挙げられると思います。
だからいま体力の限界だと感じていたとしても、体の使い方を意識する事で仕事を楽にすることが可能です。
作業に慣れて来て、ある程度の体力がついて来たら、
次のステップとして運動神経を磨く事で、更に楽にする事が可能です。
運動神経を磨く?そんな事が可能?
運動神経を鍛えるなんて不可能だと思われがちですが、実はスポーツの世界に学ぶ事で可能になります。
あらゆるスポーツでも基本的な概念は同じですが、ここではテニスを例にして説明してみます。
テニスの初心者に有りがちなのが、いわゆる「手打ち」と呼ばれる腕しか使わないスウィングです。
体幹(足の使い方や腰のわずかな捻りも含まれます)を使ってテコの原理で打てるように練習を重ねます。
腕の力だけで打っていると とにかく腕が疲れるのですが、体幹を使って打てるようになると、小さな力でもボールを遠くへ飛ばす事が出来るようになります。
おまけに体力もついてくるので、ますますボールを遠くへ飛ばすパワーが身に付いてきます。
ところが良く飛ぶ球が打てるようになると、今度は試合の時に飛びすぎて「アウト」になってしまうという現象が起こります。
練習の時はコントロールが効くのですが、試合になるとどうしても緊張してアドレナリンが分泌しやすくなるので余計な力が入ってしまいます。
そこで、今度は試合に勝つために「力の制限」を覚える必要が出てきます。
ところが こういう練習をしていると、だんだんスィングがこじんまりして来てしまうのです。
スィングが小さくなって何が悪いのかというと、それだけ「無駄に」体力を使うハメになってしまいます。
過ぎたるは及ばざるが如しというか、なかなか難しいものですね。
セーブしているつもりなのに体力が削られる理由とは?
セーブしようとしてスィングを小さくしているのに、どうして体力を余計使うという現象が起こるのでしょうか?
体を使ったテコの原理のスィングは、既に習得しているわけです。
それを小さく振る事でなぜ疲れるのかというと、じつはセーブというのは「筋肉が緊張している状態」だからです。
よく立ち仕事やデスクワークは疲れると言われますよね。
肉体労働の人から見たら「何で?」と思われるかもしれませんが、じっとしている姿勢を保つというのは筋肉の緊張状態が継続している事を意味します。
筋肉というのは、適度に動いている方がリラックスするのです。
だからセーブしよう、セーブしようと思うと筋肉の緊張状態が続いて、逆に疲れてしまうんです。
筋肉というのは緊張状態になると、その状態に70%の機能を持って行かれてしまいます。
そこへ仕事による心理的なプレッシャーがかかると、更に緊張して80%くらいになります。
これでは疲れるわけです。
ちょっとスポーツの世界の話に戻って、テニスの世界では この状態にどう対処しているのでしょうか?
スィングが小さくなってきた人は、今度は「ぶっこわし」という練習をするそうです。
ぶっこわしとは、セーブしていた振りを大きくするように意識する練習です。
こうした練習をする事で、無駄に体力を消耗しない しなやかなスィングを身に着けていくのです。
まとめ
体を硬直させない訓練は、緊張しない訓練でもあると思います。
筋肉の緊張と心理的な緊張は、切っても切り離せない関係だからです。
パートの場合も同じで、ある程度体の動きを効率良くセーブ出来るようになってきたら、今度は逆に大きめに動いてみるのです。
それでも、仕事を始めた当初の動きとは 全く異質のものになります。
心拍数を落とす事が可能になりますので『メンタルのプレッシャーも受けづらくなる』というオマケまで付いてくるかもしれません。