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常に技術革新が起こっている限り、産業の興亡は防ぎようがありませんよね。
いま盛んな産業もいつかは衰退するし、また新たな産業が興ってきます。
一番怖いのは、自分が長い時間をかけて苦労して技術を身につけた時、もうその産業が衰退期を迎えてしまう事だと思います。
器用に応用して方向転換できる人なら良いのですが、そんな人は稀ですよね。
となると、需要のない技術を持て余し、労働市場で苛烈な競争をさせられる事になってしまいます。
そんな事にならない為にも、時代の流れを先読みして供給の少ない分野で重宝がられるエンジニアになりたいものですよね。
AIは恐るるに足らず
いま、将来人間の仕事が無くなるとか、AI脅威論が騒がれていますよね。
だけど、AIはそれほど大した事は出来ないと思っています。
コンピュータプログラムというのは、既に発展の段階を終えているからです。
それどころか「電気」や「プログラミング」の世界は供給が飽和しており、とうにオワコンになっているくらいです。
今からこの分野を勉強するのは、よほど何か特別な理由でもない限り危険というものです。
では、いま一番熱い分野はどこなのでしょうか?
いま発展が著しいのは「化学」の分野です。
かつてない発見が生まれており、これからもどんどん新しい発明が起こりそうな勢いです。
そして この化学の世界で、革命的ともいえる「新素材」が生まれたのです。
この新素材の発見が、今後の流れを変えていく予感がしています。
終わったかに見えた「機械」
20世紀は鉄の時代でした。
鉄を加工する事でいかに強度を増すか、重量と強度のバランスを取る事などが研究され尽くされ、その限界が見えた事で、機械の開発も発展が頭打ちになっている状態です。
それで「機械」の時代は終わったかのように思われています。
ところが化学の研究の発展で、鉄に変わる素材が発見されたのです。
それは「カーボン」です。
カーボンの特徴は、強度がありながら加工がしやすいという点です。
これまで鉄を加工するのは大変で、特別な工作機械などが必要でした。
ところがカーボンは、加工しやすく、軽く、柔軟性のある素材でありながら、鉄より強度があるんです。
となると、これからはもっと簡単にものづくりが出来るようになってきます。
鉄のように加工が大変じゃ無いなら、一つの形状を作るために特別な工作機械をあつらえる必要は無くなるはずですよね。
極端な話をすれば、3Dプリンタのように自由自在にパーツを製造して、あとは組み立てるだけで済むようになるのではないでしょうか。
もしかすると私が知らないだけで、もうその技術も実現しているかもしれません。
となると、これからはどの分野でエンジニアになれば良いか考えた時、この「ものづくり」の流れに乗るのは避けられないような気がします。
特別な工作機械が要らなくなれば、大量生産で利益を得るというビジネスモデルも変わってくるかもしれません。
一点物や特注品が簡単に作れるのですから。
では、次に来る新たな時代を見越して、今からどんな技術を身につければ、エンジニアとして成功できると思いますか?
それは、カーボンという素材の勉強と、機械の設計ではないでしょうか。
まとめ
かつての機械の限界は、鉄の加工という「素材」の限界でした。
それが化学の進歩によって新たな素材が生まれる事で、また機械の可能性が広がってきたのです。
これからは機械と化学で、何でも作れるようになるのではないでしょうか。
21世紀の技術の行く末は「カーボンマシーン」の時代となるでしょう。
新しいものづくりの夜明けが来ているのだと思います。