独り言を言っている人の率がやたら多い職場あります。

独り言って、気持ち悪いし、人によっては声量がうるさい人もいますよね。

突然話を始めるので、こちら側の聞く態勢が出来ていないので、何を言っているのかわからない時が結構あります。

特に滑舌が悪い人の独り言は最悪です。独り言だったのかどうか判断する無駄な時間を取られます。

仮に、独り言だと判断出来たとしても、ずっとスルーし続けて良いものかどうかも迷います。

また、もしかしたら独り言ではないかもしれない場合、時には聞こえなかったフリをしたり、何かリアクションを返してあげたりする事がありますが、その判断に悩んだりします。

また、厄介なのが、一見、独り言だろうと判断して無視していたのに、実は『質問』だったなんて事もあり、その場合「無視されたあ・・・」なんて陰口を言われる事も・・・

さらに厄介なのが、『独り言みたいな指示』を出してくる上司です。

この場合、答えない方が悪いという状況になってしまうのですが、「名指しで言ってくれると、こっちも答えやすいのになあ・・・」とストレスがたまります。

助けを求めているのだろうけど、こちらも余裕がない場合が多く、いつもちゃんとリアクションを取るのは難しいんですよね。

『何かスマートな対処法は無いものか?』ずっと悩んでいましたが、どうやらこれはノウハウでどうにかなるような話では無く、そもそも、その独り言を言う人達の心理を知る必要があります。

「独り言」を言う理由とは?

女性が多い職場では、みんな結構おしゃべりしながら働いていますよね。

大人の女性というのは、大体コミュニケーションが得意だと思っている人が多いのではないでしょうか?

ただ、よくおしゃべりするという事と、ちゃんとコミュニケーションが取れるのとは別次元の話です。

というのは「独り言が多い」という事は、コミュニケーション上手とは言い難いからです。
べつに名指しで指示したり、お願いすれば済む話ですよね。

それを「独り言」にしてしまい、やはり独り言では反応が悪いので、キレ気味になってしまうわけです。

こうなってしまう根本的な原因は、人にお願いするのが苦手だという理由からです。

本当は周りに手伝ってもらいたいけど、基本一人で頑張って、それでも限界だから、仕方なく独り言で伝えて、誰かが応えてくれるのを待っているのです。

本心では「言わなくても気付いて欲しい」「先回りして分かって欲しい」と願っているのに、周りの人がシカトしてくる!という悲しさなのです。

みんな「お願いする」のが苦手

ちゃんと名指しで人にお願いできるという人は、実は滅多にいません。

よく喋るとか、無口とかはあまり関係がありません。

お願いするのが難しい理由は「どこまでお願いして良いのか?」のラインがどの辺なのか、判断がけっこう難しいからです。

大概の人は図々しいと思われるのが怖くて、お願いしない傾向に傾いてしまいます。

だから、いったん地位を得た人は、その特権が使える事で、今度はやりすぎてしまうという現象が起こったりするのです。

逆に言えば、そこの節度をちゃんとわきまえている人が「お願いが出来る人」なのです。

聞き手のバイアス

指示される側からすると、独り言のように言われると、理解しづらいものです。最初に “名指し” などの注意喚起がないので、聞く態勢が整っていないからです。

おまけに そのような状況では、指示される側も仕事に追われてテンパっていたりします。

その余裕の無さから、一瞬『お願いされていいるかも?』という思いが横切ったとしても、『”独り言”として処理したい』というという心理が重なるのです。

でも訴えた側からすれば、やっぱり「シカト」されたという解釈になってしまいますよね。

「独り言」が通じない訳

人にお願いしたり指示を出すのは、けっこう苦手な人が多くて、みんなも仕方なく嫌々やっていたりします。

指示を出さなければならない状況だけど、指示を出すのは苦手なので、苦肉の策で「独り言」になってしまうわけです。

ところが、指示を受ける側もコミュニケーションが苦手だったりします。

こちら側も同じで、指示を出す側の苦しい心境を察する事が出来る人というのは少数派です。

指示を受ける側というのは、同じコミュニケーションでも「受信能力」の方になりますね。

指示を出す側が上手く言語化できない部分を理解する力です。

それには人の様子を観察したり、状況を把握できなければなりませんよね。

それだけではありません。

指示を受ける側というのは、たいがい今までの人生でもずっと指示をされてきた人です。
指示を出す側に回った経験がないので、指示を出さなければならない苦労というのを知りません。

指示を出す側は「わかってくれない」という悲しさ、出される側は「何か知らないけど、キレられてばかりいる」という悲しさを抱えているのです。

これでは指示する側とされる側の、見えない「心理的な溝」が出来て、空気が淀んでしまいますよね。

溝を埋めるには

この溝を埋めるには、指示を受ける側の人も、「指示する立場」を想像して見るだけで良いと思います。

さきほど述べた、そもそも、独り言を言う人は、誰かにお願いをする事に対して、相当の抵抗感や罪悪感を持っていると理解してあげる事です。

そうすれば、聞き取れなかった時は聞き返さなくてはならないし、こちらも助けられない状態だという事を伝える必要があると気付く事が出来ますよね。

いつも100%期待に応える事は無理でも、ちょっと気付いてあげたり、少なくとも ちゃんと応対することでも、気持ちは伝わると思います。

周りを観察しながら仕事するのが苦手な人は、最初は大変かもしれませんが、ちゃんと協力する事で自分も協力を得やすくなって、結果としては楽になると思えば頑張れるかもしれません。

そして何より、職場に居やすい状況になりますよね。

同僚とうまくやる方法は、仕事はなるべくモクモクと集中しすぎずに、周りの人の様子を視野に入れる事です。

会話が上手になったり、人気者キャラになろうとしたりする必要はないのです。

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