昨今どの企業も人件費の削減のために社員を減らすだけでは飽き足らず、パートの人数さえも減らし続けたせいで、現場では人手不足が慢性化して来ています。

こうなると職場は、かなりピリピリした空気感になり、常に余裕がない雰囲気になってしまいます。

当然そのような職場では、あまり仕事が出来ないパートの人に対して、風当たりがドンドン強くなって行く事が予想されます。
いわゆる『職場でのイジメ』というヤツです。

そのような厳しい職場で働いているパートの人達は、自分がイジメの対象にならないように「もっと処理能力を高めなければ!」とか「もう少しコミュニケーション能力を高めたい!」というような能力開発や自己啓発に走ったり、「とにかく他人の何倍も働こう!」という根性論になったりする人が現れます。

そういう感情に支配されてしまうのです。

ところが実は『そんなに頑張らなくても、職場で重宝がられる存在になれる方法』がありますのでシェアします。

落ち着いて考えてみる

結論を先に言うと、『その職場でみんなが忌み嫌っている仕事』を積極的にやる事です。

でもこう言うと、何か悲壮感のようなものを感じて抵抗感を受ける人もいるかもしれませんね。

この記事でお伝えしたいことは『その職場でみんなが忌み嫌っている仕事』について、落ち着いて考察してみると、実は、それほどに嫌われるほどの理由がない事があるという事です。

“単に嫌っている人が多いから” という理由で『嫌な仕事に違いない』と思い込まされている時があるのです。

実は『大した事ではなかった』という場合、ものすごく得した気分になれること請け合いです。

皆が本当に恐れているものとは?

さて、職場で、パートたちが一番嫌がる事といえば、何を想像しますか?

「シフトに協力して休みを替わってくれ」や『残業の依頼』なども嫌な仕事かもしれません。

でも、どのような職場にも、ある日突然降って湧いて来る、もっと大きな反発を生む仕事がありますよね。



それは今まで無かった「新しい業務」です。

他にもありますよね。

「突発的な仕事」や「定形外業務」などのイレギュラーな仕事です。

逆に言うと、誰もが「同じパターンの範囲内に収まるような仕事」を快適に思う性質があると思いませんか?

だから、急にいつもと違う仕事をさせられたり、新しい仕事が増えそうになると、もの凄い抵抗が起こります。

恐らく社員の人達でさえ、毎日違う仕事をさせられたら、きっと定着率ゼロになるでしょう。

それほど人間は、慣れない仕事をするのが大っ嫌いな生き物なのです。

定形業務はいずれ無くなる

ところが これからのAI時代は、定形業務は、ドンドン無くなって行く運命にあります。

仕事は定型化したら最後、AIに任せる事が出来るからです。

本来 仕事というのは定形外の領域にこそあるのであって、AIが発達するにつれて この傾向はますます顕著になって行くのはずです。

このような環境の中で、新しい仕事や突発的な仕事から逃げるメンタリティになっていいたら、どんどん苦しくなりますよね。

定形業務の方はドンドン減って行くのに対して、トラブルや未知の仕事ばかりが残るのですから・・・

職場で幸せになる方法

定形業務がいずれ無くなってしまうというのは、一見恐ろしい話ですが、そこに早く気付けた人はラッキーです。

新しい仕事や突発的な仕事は、他の人達が忌み嫌っているのだから、そういう仕事こそ率先して引き受けて行くのは、実は一番美味しいのです。

『新しい仕事』を振らなければならない人の立場になって考えてみて下さい。内心『きっと、またパートの人達に物凄い抵抗を受けるんだろうなあ・・・ああ憂鬱だあ・・・』と思っているはずです。

その時、率先してやってくれるパートの存在がどう映るでしょうか?

それだけで助かるはずです。だから、実は、ふだんの定形業務の時ほどのクオリティーを要求されていないとも言えるのです。

だから、あまり自分の能力に自信のない人ほど「定形外」の仕事に取り組む事をおススメします。

そうすれば、あまり厳しい事も言われず、むしろ重宝がられると思います。

その代りと言っては何ですが、定形業務はそれほど頑張らなくても良いのではないでしょうか?

そこは人気が高いわけですから(笑)

トラブルが怖い理由

新しい仕事やトラブルを恐れなければ、職場での居心地は良くなるし、スキルも上がって、本当は良い事ずくめなのです。

ここで問題なのは「どうすればトラブルへの嫌悪感」を払拭できるか?だと思います。

“新しい事に挑戦した時” “トラブルに遭遇したとき” 一番怖いものって何でしょうか?

それは「失敗する事」です。

逆に言うと、定形業務で失敗するという事は殆どありませんよね。だから皆そっちをやりたがるんです。

新しい事や突発的な仕事が嫌でしょうがない理由は、失敗する可能性が高いからです。

だから、嫌悪感を無くすには「失敗してもいいや!」という状態を作る必要があります。

パートの特権

だけど冷静に考えてみてください。

パートの仕事で失敗したからと言って、クビになったりしますか?
パートが損害賠償をさせられたという話も、あまり聞きませんよね。

これが自営業の人なら話は別です。
失敗は即、自分の損失となって返ってきます。

ところが、パートの場合はすべて「すみませんでした」と謝れば済む世界です。

たしかに新しい事に挑戦するようになれば、失敗は多くなると思います。

でも人が嫌がる事をやっている訳ですから、失敗について厳しく追求される事はないと思います。

それどころか、新しい事に挑戦して失敗するという経験は、自分を高めてくれます。

それはAIが出来ない領域であり、そこは将来のビジネスチャンスになるかもしれないのです。

そんな経験を、パートでお金をもらいながら出来るのだと思えば、逆に「美味しい仕事」なのです。

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