という本の中に書いてあった事の中に『マクドナルドのビジネスモデルが、実はハンバーガー屋ではなく不動産屋だ』という話がありますが、最近 大型スーパーがデパートのビジネスモデル化しているという話をしたいと思います。
スーパー内の組織に疑問を抱く
大型スーパーの中には、映画館やレストラン、ブティックなどのお店が集まっている所がありますよね。
表側の売り場だけ見ていると、組織的に1枚岩に見えているかと思いますが、実は裏側では、小さな組織が寄り集まり、まとまり無くカオス的な状況になっています。
食品部門とそれ以外の部門は、管轄が違うのです。
テナントならば違う会社だとすぐに分かりますが、同じスーパー内でも食品部門とそれ以外の部門の間に、隔たりがあります。
あるネットスーパー部門のピックアップ作業の例
例えば、あるネットスーパーの部門は、注文の品を売り場からピックアップして来るという作業が発生します。
そのピックアップのやり方が、注文品のカテゴリーによって異なっているのです。
注文品のカテゴリーが食品だった場合、そのピップアップ作業は売り場の人間が担当しますが、それ以外は、ネットスーパー部門の人間が担当しています。
ネットスーパー部門が扱う商品は、主に食品と日用品など多くなりますが、当然、それ以外の商品も注文されます。
この時、まだ売り場に不慣れなネットスーパー部門の新人は、パニック状態になります。
その作業を始めて間もなくても、食品や日用品に関しては、頻度が高いので比較的にすぐに覚えられますが、たまにしか注文されない商品を探すのは一苦労です。
本当は、知識も経験も積んでいる売り場の担当者が集めた方が、ずっと早くできる筈ですが、それを、わざわざ時間をかけてネットスーパー部門の人間が担当するのです。
頻度の問題を考えれば、食品のピックアップの方がよほど大変なはずですが、そのようにはなっていないわけです。
これは同じスーパー内でも、食品以外の部門は実は別の組織が運営しているからです。
本当は外注で、組織的には子会社とかだったりするのです。
別の組織だから、ネットスーパーが集荷を依頼したり出来ない状況になっています。
大型スーパーのビジネスモデル
最近は、小さなスーパーって少なくなりましたよね。
ウチの近所などは、出来てもすぐに潰れてしまいます。
スーパーマーケットという業種で利益を得るのは、難しくなっているのかもしれません。
逆に大型スーパーが生き残れる理由は、テナント料収入があるからだという話を聞いた事があります。
生鮮食品の保存期間は短いので、お客さんは毎日とは言わずとも、頻繁に訪れる必要がありますよね。
そして食品を買うついでに、他のお店へ寄ったりします。
スーパーは、こうしてお客さんを集められるので、店舗の中のスペースを色々な会社へレンタルして、使用料を得る事が出来ます。
使用料が入れば、主力の食品の売上だけで勝負する必要がありませんよね。
というか、スペースをレンタルして得る「テナント料」の方が、主な収入源なのかもしれません。
まとめ
大型スーパーでは寝具や洋服なども扱っていますが、それらは自分の会社で全て行う必要がないのかもしれません。
外見はスーパー内の売り場として運営していても、じつは別会社にやらせて、店舗の使用料をもらっている関係だと考える事もできます。
一方食品というのは、賞味期限や販売の予測をして、バランスを見ながら仕入れをするという特別なノウハウが必要です。
だから、ここだけは外注する事が出来ず、自社で確保しているのかもしれません。
アルバイトも、ただ言われた事をやるだけではつまらないので、いろいろ観察したり想像してみると少しは面白くなるかもしれん。