憂鬱な朝や、さんざん残業させられた後の帰宅時の電車の運休って辛いものがありますよね。
「よりによって、このタイミング・・・。」という感じで遭遇してしまうと、もう最悪の気分です。
こんな予期しない時間の空白ができたとき、普通はゲームやSNSで時間を潰せば良いかな?って思いますよね。
ところが、そういう時って案外 足止めを食らった怒りやイライラで、集中出来なかったり楽しめなかったりします。
何をやってみても、損した気分が抜けないんですよね。
どうすれば、この「ついてない、最悪!」という感情を鎮めることができるんでしょうか?
じつは、こういうアクシデントの時ほど得られやすいチャンスというものがあります。
それは、この「閉じ込められた・自由でない」時間や空間が利用できるからなんです。
本当に大切な事ほど忘れる
この突発的な電車の運転休止で「閉じ込められた空間」を、何に費やせば損した気分から抜けられるのでしょうか?
ちょっと大げさですが、それは今後の人生を良くする為のキッカケ作りです。
普段から、仕事の緊急度で振り分けた「やることリスト」というものを持っている人なら話は早いと思いますが、そんなものを持たない人のためにちょっと解説させていただきます。
仕事には「緊急度×重要度のマトリックス」があるという考え方があります。
図にするのが一番わかりやすいんですが
こんな風に、仕事って優先順位があるんですよね。
だけど実際は、日々忙しくてA「重要で緊急な仕事」やC「重要ではないけど緊急な仕事」で手一杯の人がほとんどだと思います。
そして、仕事でヘトヘトに疲れたり、嫌な事があってストレスが溜まってしまうと、緊急でもない重要でもないD「癒やし」の方向へ走ってしまうんですよね。
ゲームやSNSをしたり、美味しいものを食べたりテレビを見たり、とにかく休息しなければ気が済まないという感じです。
仕事中であれば、「楽な業務」に走ってしまうといった風です。
結局B「緊急じゃないけど重要な仕事」の出来る機会が訪れる事は、ほとんどありません。
でも、このBこそが、人生にとって一番重要な仕事だったりします。
ただ、すぐに結果の出ない事だったり、難易度が高かったりするのでついつい避けてしまいがちな仕事なんです。
そこで、ぜひ利用したいのが【電車の緊急停止】というアクシデントです。
アイテムが頭の切り替えに役に立つ
電車の運休という、家に帰れない・会社に辿り着けないという閉じ込められた空白の時間・・・。
どんなにイライラしようが怒りを募らせようが、電車が復旧するのに時間を取られてしまうという現実は変えられません。
不本意に無駄に捨てさせられる時間、どうせなら有効に使いたいですよね。
ただ、時間を有効に使った方が良いにきまっていると頭ではわかっていても、怒り心頭だったり遅刻する事への心配がついて回り、なかなか頭の切り替えが難しいと思います。
こんな時、あなたのメモ帳に「緊急だけど重要な・やることリスト」があったらどうでしょうか?
自分が作った自分だけの「やることリスト」
これを見れば、スッと頭が切り替わるキッカケになり、気持が落ち着きそうです。
「緊急じゃないけど重要な仕事」は、この先あなたの人生をバックアップしてくれるものだと思います。
それが、緊急ではないというだけで後回しにされ、忘れ去られてしまうのだから皮肉なものですよね。
自分の運命を自ら切り開いている人はどうやら、こういう嫌な時間が出来た時「緊急じゃないけど重要な仕事」に利用しているようです。
それには、ちょっとした準備も必要なんですね。
電車通勤をしている人は、是非ふだんから「やることリスト」を持ち歩く事をおすすめします。
予期せぬ・閉じ込められてしまった時間を「やることリスト」を作ったり、作る準備に割くのも良いかもしれませんね。
”最悪の事態”が”予期せぬ贈り物”に変換されて、損をした気分はどこかへ風化していくと思います。