古事記シリーズ
最近、シリーズになったらしい。
失礼ながら、本で読むよりも、著者自らの語りの方が10倍くらい面白い。
とっても贅沢な体験だ。
仕事を通して学ぶということ
いつもながら大愚和尚は優しい・・・でも言っている内容は、
私の感想と同じものだと思う。
こういう相談者って、相談内容をまとめて行く過程で、
自分が言っていることの矛盾に気づかないんだろうか?
相談者は、完全に妄想の世界に生きている。
親戚の反応、大企業の職場の雰囲気、ベンチャー企業の待遇、
顧客の反応、起業・・・
その全てが相談者が思い描いた・・・
いや!映画、ドラマ、漫画で読んだ情報を
組み合わせているだけの世界だ。
何一つ、自分が体験した世界の中で、悩んですらいない。
本当に、困っている人のターゲットがわかっているのなら、
今の時代、情報はいくらでもあるし、
アプローチ法の選択肢もいくらでも学べる。
それをしないで、ベンチャー企業で教えてもらえると思っている。
ベンチャー企業が、何か仕事を教えてくれるなんて、
とんでもない幻想だ。
会社は、その人が持っている情報・スキルを発揮する場であって、
学び舎ではない。
大企業は、研修と称して、少し学ばせてくれるかもしれないが、
それだって、ほんの数ヶ月程度のことだ。
『仕事を通して学びたい』と言っている人に対して
不思議に思うことがある。
それは、『仕事を通して “自分が学びたい内容” を学べる』と
思っていることだ。
『仕事を通して学べること』と『自分が学びたいこと』が
イコールであるはずがない。
ふつうは、上司から、それまで、まったく興味がなかった仕事を降られ、
イヤイヤ調べて、実務をこなしながら、失敗して、叱られ、
失敗して、叱られを繰り替えしながら、
いつの間にか、スキルになっていた、というパターンだろう。
それが『仕事を通して “何か” を学ぶ』ということだ。
この “何か” が選べるわけがない。
そして、その “何か” が2つ、3つと組み合わさって、
その企業で実行するには、不適切になったときに、
起業ということになるのではないか。
相談者は恐らく、このプロセスに耐えられないだろう。
だから、ベンチャー企業に入った場合、
社会人としてのマナーを学ぶことすら、
できずに退社することになりそうだ。
もし、新卒カードが使えて、
採用してくれる大企業があるなら、
断然!大企業をすすめる。
そして、そこで文句を言いながら、
辞めずに生きて行く方が、
相談者には合っている、
と思うのだが・・・