よく子供の頃、将来何になりたい?みたいな事を聞かれたり、進学や就職を考える時、自分が何をやりたいのかが分からなくて困った事はありませんか?
これは、何かは分からないけど「何かやりたい!」と強く思っている人ほど辛いものだと思います。
その「何か」が分からないのですから・・・。
小さい頃から自分の目指す職業が明確になっている人を、羨ましく思ったりするかもしれません。
でも最近ブログやYoutubeなどネットの情報が見られる時代になって、マス時代にはお目にかかれなかった人々の話が聞けるようになりました。
今までは、どうやってやりたい事を見つけたら良いのか、相談する相手が誰も居ませんでした。
でも今は、一部の華々しいスーパースターや大実業家の話だけでなく、自分に近い価値観の持ち主だったり、自分に近い環境にいる人など、様々な人のオリジナル性のある仕事を見る事が出来るようになって来ましたよね。
今回は、そんな自分だけの道を切り開いている人たちの生き様から教わった、天職の見つけ方をまとめました。
やりたい事が既存の職業である必要は無い
今までは、自分のやりたい事というのを、必ず既存の職業に当てはめて考えさせられてきました。
というか、今でもそうですよね。
でも個人の夢というのは、その人だけのオリジナリティを持った存在なんです。
人間は本来もっている能力で、世の中を変化させる力を持っていると思います。
ところが人間は、その「環境」によって能力を狭められているのです。
社会というのは、すべて既存の概念で動いていますよね。
「言葉」も、すべて既存の概念です。
夢を既存の概念で捉えようとしたり、その組合せで考えようと、どうしても可能性が狭められてしまいますよね。
なのに子供の頃から「既存の職業に当てはめて考えさせる」という洗脳をされてしまうのです。
だから本当は何かがしたい、何かが出来るはずなのに、何も出来ないなんて事が起こってしまいます。
でも、それは「仮のもの」で良いんです。
本当の夢とは自分の本当の能力であり、その人だけのものなんです。
競争する必要のない人たち
天職を見つけている人というのは、既存の職業というものに縛られてはいません。
肩書上、何か既存の職業を名乗っていたりはいるのですが、よくよくその内容を知るとちょっと違っていたりします。
例えば、特許翻訳家である水野麻子さんという人がいます。
この人の翻訳は、巷の翻訳家とはちょっとニュアンスが違います。
一般的な翻訳というのは、ある外国語を習得した翻訳家が、外国語の文章を日本語に書き換えるというものだと思います。
内容が専門的な文章などは、その分野に通じていない翻訳家にかかってしまうと、いちばん大切な専門的な知識というものが日本語として訳されていない事があります。
これでは、ただ日本語がカタカナに置き換わっただけです。
ところが水野さんは、その「専門的な部分」に切り込むのです。
外国語で書かれた科学などの専門的な辞書にじかに取り組んで、独特の方法で専門家のような理解に達してしまいます。
その過程はまるで学者のようで、緻密に分析しながら解明していくのです。
その方法は、江戸時代の日本人が外国の科学を習得する時、外国語を通して勉強するしかなかった時代の翻訳の仕方と似ているそうです。
語学そのものをマスターしている訳ではないので、毎回一から翻訳するという感じになります。
通常「特許」の翻訳というのは、専門的な最先端の技術を解さなければ出来ないので、学者が片手間にやるという方法しかありません。
ところが、この水野さんは「特許翻訳」を生業にしているのです。
翻訳家の人は沢山いるし、学者だってオンリーワンというわけではありませんよね。
でも特許翻訳を専業にしているという人はレアなので、水野さんは「オリジナルな職業」の持ち主だと思います。
自分を殺す時代は終わった
水野さんは既に翻訳家として成功している人ですが、既存の仕事ではないものを目指すのは勇気がいる事だと思います。
ところが自分の持っている能力というのは、どちらかと言えば既存の職業には当てはまらない事が多いのではないでしょうか。
夢というのは、その人だけのオリジナリティを持った存在なのです。
だから人は「夢」という漠然とした言葉で表現するのかもしれません。
成功している人が他の人と違うのは、夢というのはどこまでも「未知のもの」であって、一生追いかけていくものだという事を知っているという所です。
それを探し求める過程そのものが人生なのであって、到達点など無いのです。
時代は変わった
ただ、今までは個人個人がオンリーワンな夢を叶えようとしても大きな壁がありました。
一つは「莫大な広告費」です。
チャンネル数が5局程度しかないテレビの、一番視聴率の良い時間枠などはほんの一部の限られた人しか広告を流す事は出来ませんよね。
新聞や雑誌でも、広告料となると一般人には敷居が高いという時代が、ずっと続いてきました。
でもネットの世界は違います。
中でもPPC広告というのは、視聴者がクリックした分しか料金が発生しませんし、利用方法によっては個人でも十分利用が可能です。
ひとり一人が自分のオリジナルな夢を追いかけて、自分だけの能力を発揮し、やりたい事ができる地盤が整い始めているのです。