問題が解決できないときって、どうしても『自分に能力が無いせいではないか?』って、自分の問題解決能力を疑いたくなります。
でも問題が解決できないのは、知識やスキルのせいばかりではありません。
というのも問題が解決できないときって「ある共通点」がある事が多いからです。
どういう状態かというと『「解決策が見つからない」と言って悩んでいる状態』です。
仮に「何が問題が理解していますか?」と聞かれたとしたら、『馬鹿にされた』と感じる事が多いでしょう。
この記事では見落としがちな、問題解決の一番カンタンな手順を紹介したいと思います。
自分を疑う
結論から先に言ってしまいますが、問題が解決できない時というのは、そもそも問題が何なのかが分かっていません。
こんな話をすると「そんな事はない」と反論されてしまうかもしれませんね。
でも問題解決能力のある人というのは皆、自分の理解を「疑う」事が出来る人たちなのです。
よく「問題を発見したり、問題を明確にする事が出来れば、その問題の8割は解決している」という事が言われています。
それだけ、分かっているようで分かっていない事は多いのです。
問題が解決しないという現象は、問題点が明らかになっていないという証拠なのです。
だから、問題解決の第1段階として「分かっている」と思い込んでいる「自分」を疑う必要が出てきます。
ここが、第一に難しいポイントなのだと思います。
分かっている事を吐き出す
問題を解決できないという時点で、自分には問題が見えていない事になります。
では、どうすれば問題を発見したり、明確にする事が出来るのでしょうか?
何が分かっていないのかが分からない、という事です。
なんだか、ややこしいですね・・・。
でも、見つける方法は簡単です。
それは、分かっている事を全て言語化してみる事です。
面倒でも、全て吐き出し尽くします。
すると、不思議とジグソーパズルのように「抜けているピース」が見つかるのです。
あとは、その最後のピースについて調査して、攻略方法を見つけ出し、実行する事で問題が解決します。
それでも解決しない時は?
ほとんどの問題は面倒臭がらずに、この『分かっている事をアウトプットし尽くす』をやったら見えてくるものです。
ただ、この方法にも確率的に3割くらいの例外があります。
それは、わからない事が複数ある場合です。
一つなら解決が可能な事も、分からない事と分からない事が合わさってしまうと、その正体が見えません。
こういう場合は「調査して実行するだけ」という具合には解決してくれません。
ただ分かっている事を出し尽くす事で、わからない部分をボンヤリと特定する事なら出来ます。
後は、このボンヤリした疑問を「持ち続ける」事が大切です。
疑問を持ち続けるのは、あまり気分が良いものではないかもしれません。
でも疑問をキープし続ける事で、ある時急に「ピース」が浮き上がって見えて来る事があります。
そうなれば、あとは一つづつ調査して実行すれば、問題を解決する事が出来るのです。
問題解決が出来ない本当の理由
問題を解決する方法は「分かっている事」を言語化し、出し尽くす事から始まります。
ウンウン頭をひねってみた所で、解決方法が降りてくるものではありません。
でも、実はこの一見シンプルな問題解決の手順も、実際にやってみると難しいかもしれません。
わかっている事を言語化するのは、けっこう面倒くさいからです。
自分の理解を疑うというのも、しんどいものです。
この辺が、なかなか問題解決が出来ない本当の理由だったりします。
この、分かっている事を言語化したり、自分の認識を疑う事が出来る体力を鍛える良い方法があります。
それは「日記」を書く習慣です。
日記というのは、何でもない日常をわざわざ言語化したり、自分の内面を記録する作業ですよね。
こういう訓練が、問題解決の能力を鍛えるための基礎体力になるのです。